
2013年5~6月、高所得者層の消費金額が増加、中低所得者層はこれから?【定点観測調査から振り返る】

- 2013年5~6月、一般消費者全体の消費金額は、昨年よりも減少
- 消費金額、“高所得者層”は前年より増加、“中低所得者層”は前年と同水準
- 「食事会・飲み会」にお金を掛ける人が、前年(2012年)よりも減少
2013年5~6月、一般消費者全体の消費金額は、昨年よりも減少
1週間あたりにモノやサービスに対して支払った消費金額※1を2013年と2012年の5~6月で比較しました。今年の消費金額はほぼ前年と同じか、もしくはやや低くなっており、“一般消費者の消費が上向いている”とはまだ言えなさそうです。
※1:家賃、公共料金等の月々の支払い金額を除く
1週間の個人消費金額 平均
出典:Macromill Weekly Index 「1週間の個人消費金額」より
消費金額、“高所得者層”は前年より増加、“中低所得者層”は前年と同水準
今年(2013年)と前年(2012年)の5~6月の、1週間あたりの消費金額を、高所得者層と中低所得者層※2で比較しました。中低所得者層は前年とほぼ同じ水準になっていますが、高所得層は前年よりも増減の幅がはっきりと見られます。
5~6月の全週の消費金額の平均と比較すると、高所得者層は600円プラスになっているのに対して、中低所得者層は600円マイナスでした。
※2:世帯年収が800万円未満=中低所得者層、800万円以上=高所得者層と定義
1週間の個人消費金額 平均(高所得者層と中低所得者層の比較)
出典:Macromill Weekly Index 「1週間の個人消費金額」より
1週間の個人消費金額 5~6月の平均(高所得者層と、中低所得者層の比較)
出典:Macromill Weekly Index 「最近1週間にモノやサービスに使ったお金の総額」より
「食事会・飲み会」にお金を掛ける人が、前年(2012年)よりも減少
「家族との外食」「食事会・飲み会」「洋服」「プレゼント・ギフト」の4カテゴリーについて、5~6月の買い物状況を比較しました。「家族との外食」への消費は昨年(2012年)とほぼ同水準で推移していますが、家族以外との「食事会・飲み会」 への消費は、前年に比べると低調であることが分かります。
1週間に消費したアイテム(5~6月の週平均)
出典:Macromill Weekly Index 「1週間に買ったもの」より
アベノミクスによる景気回復が期待されている中、経団連がまとめた大手企業の2013年夏のボーナスの集計結果によると、前年比の伸び率が過去2番目の高さでした。また、今回のマクロミルの調査結果からも、『高所得者層の消費行動に、変化の兆しが見えてきた』と言えるかもしれません。
しかしこの時期、お中元に代表されるような「プレゼント・ギフト」への消費は未だ顕在化しておらず、アベノミクスの効果はまだ世の中全般の消費者までには行き届いていないようです。
- 調査主体
- マクロミル
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査地域
- 全国
- 調査対象
- 20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
- 割付方法
- 平成22年国勢調査による、性別×年代×エリアでの人口動態割付
- ※当記事は、インターネット調査による週次の定点観測調査「Macromill Weekly Index」の調査結果を使用しています。
- ※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
- ※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
- 当記事の著作権は、株式会社マクロミルが保有します。
- 当記事に掲載のデータを引用・転載される際は必ず「株式会社マクロミル調べ」と出典を明記してご利用いただくようお願いします。また、引用・転載される旨をHoNote事務局までご一報ください。
- 当記事に掲載された内容の一部または全部を改変して引用・転載することは禁止いたします。
自社商品・サービスの広告における使用はご遠慮ください。また、営業・販売を目的とした資料や制作物への引用・転載をご希望される場合は、事前に必ずご相談ください。引用されたい調査結果、引用先、引用物の用途を明記のうえHoNote事務局までご連絡をお願いいたします。
無償での集計対応は終了しましたので、担当営業へご相談ください。なお担当営業がご不明の際は、HoNote事務局までお問い合わせをお願いいたします。
記事内容チェックの対応はいたしませんのでご遠慮ください。
- 転載・引用されたことにより、利用者または第三者に損害その他トラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いません。