
記録的な猛暑の2013年夏、消費行動への影響は?【定点観測調査から振り返る】

- 猛暑やゲリラ豪雨の影響か、「お出かけ日数」がほぼ全週で、前年より減少
- 1週間の平均消費金額、3カ月連続で前年を下回る
- ポジティブな気分で過ごすと、消費意欲の高まりが顕著に?
猛暑やゲリラ豪雨の影響か、「お出かけ日数」がほぼ全週で、前年より減少
1週間の平均「お出かけ日数」※1の変化をみると、2013年は7~8月のほとんどの週で、前年の同時期よりも少なかったことが分かりました。また、気象庁が発表した高気温の日毎データを見ても、例年より梅雨明け直後の最高気温がとくに高く、この“猛暑”や、局所的に短時間で大雨をもたらした“ゲリラ豪雨”などが、お出かけ日数の減少につながったのかもしれません。
※1:通勤・通学、日常的な買物などを除く特別な外出
1週間あたりの平均外出日数
出典:Macromill Weekly Index 「最近1週間に特別な買物やレジャー、会合などで外出した日数」より
2013年夏の最高気温(東京)
出典:気象庁のホームページより作成
1週間の平均消費金額、3カ月連続で前年を下回る
2013年6~8月にかけての1週間あたりの個人消費金額※2は平均16,436円でした。前年の同じ期間の平均16,987円と比べると、551円減となりました。お出かけ日数が減ったこともあってか、消費が伸び悩んだ様子がうかがえます。
※2:家賃、公共料金等の月々の支払い金額を除く
1週間の個人消費金額(6月~8月)
出典:Macromill Weekly Index 「1週間の個人消費金額」より
ポジティブな気分で過ごすと、消費意欲の高まりが顕著に?
定点観測調査で、消費実態と同時に聴取している「過去1週間の生活気分」から、消費者の気分と消費の関係について確認しました。生活気分の質問では、4つのポジティブ要素の選択肢と4つのネガティブ要素の選択肢を用意しています。ポジティブとネガティブのそれぞれの平均値を算出すると、週ごとの生活気分と消費行動との関係性が見えてきます。
生活気分別に、消費予測(今後1カ月の消費量が増えると思うか?)の平均値を比較すると、ポジティブな気分である人は消費量の増加を見込んでいることが、グラフから読み取れます。“消費者の気分の浮揚”が、今後の消費量の動向に影響を及ぼしているようです。
生活気分と今後1カ月の消費意欲の関係 (2013年6~8月平均)
出典:Macromill Weekly Index 「消費予想」と「ポジ×ネガ」より
- 調査主体
- マクロミル
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査地域
- 全国
- 調査対象
- 20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
- 割付方法
- 平成22年国勢調査による、性別×年代×エリアでの人口動態割付
- ※当記事は、インターネット調査による週次の定点観測調査「Macromill Weekly Index」の調査結果を使用しています。
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