
電子書籍を調査!日本発売開始直後の「Kindle unlimited」利用状況は?

- 電子書籍の利用経験者は41%。若者には浸透!?若い世代ほど、利用経験は高い傾向
- 最近話題の「電子書籍読み放題サービス」。利用経験者はわずか9%だが、未経験者の4人に1人は「利用してみたい」
- 電子書籍市場は、漫画の天下!?読んでいるコンテンツは、1位「コミック・マンガ」69%が圧倒的多数
- 電子書籍の将来予測。若い世代ほど「紙の書籍は電子書籍にとって代わる」と予想する傾向に。それでも紙の人気は根強く、約7割が「紙の書籍」の方が好き。
電子書籍の利用経験者は41%。若者には浸透!?若い世代ほど、利用経験は高い傾向
電子書籍の認知状況、利用状況を聞いたところ、電子書籍の認知率は97%に上ることがわかりました。また、利用したことのある人は41%でした。
年代別にみると、10代・20代は54%、30代は56%と30代以下では半数以上に利用経験があるのに対し、40代は40%、50代は33%、60代は23%と年代があがるについて利用経験率が下がりました。
電子書籍の認知・利用状況
電子書籍の認知・利用状況(年代別)
最近話題の「電子書籍読み放題サービス」。利用経験者はわずか9%だが、未経験者の4人に1人は「利用してみたい」
それでは、2016年8月にAmazon.co.jpや楽天株式会社がサービス提供を開始して話題となった「電子書籍読み放題サービス」についてはどうでしょうか。「電子書籍」認知者に聞いたところ、51%がなんらかの「電子書籍読み放題サービス」を知っていましたが、利用経験者はわずか9%でした。一方で、利用未経験者の25%が「利用してみたい」と回答。4人に1人は関心を持っていることがわかりました。
なお、「電子書籍読み放題サービス」の利用経験者239名に聞いたところ、サービス開始間もない※1Amazon.co.jpの「Kindle unlimited」、楽天株式会社の「楽天マガジン」の利用経験者は、共に7%でした。
※1:本調査実施日は2016年8月12日。「Kindle unlimited」は2016年8月3日、「楽天マガジン」は2016年8月9日にサービスを開始。
電子書籍読み放題サービスの認知・利用状況
電子書籍読み放題サービスの利用意向
電子書籍市場は、漫画の天下!?読んでいるコンテンツは、1位「コミック・マンガ」69%が圧倒的多数
電子書籍の利用経験者に、電子書籍でどのようなジャンルを読むか聞いたところ、1位は「コミック・マンガ」で69%に上りました。2位「雑誌」36%に2倍近い差をつけており、漫画コンテンツが圧倒的に人気であることが明らかとなりました。以降、3位「小説・文芸書」31%、4位「趣味・生活関連の実用書」19%、5位「新聞」16%と続きます。電子書籍市場は、漫画の天下、といえそうです。
電子書籍で読んだことのあるジャンル
電子書籍の将来予測。若い世代ほど「紙の書籍は電子書籍にとって代わる」と予想する傾向に。それでも紙の人気は根強く、約7割が「紙の書籍」の方が好き。
将来の「電子書籍」と「紙の書籍」との関係について、どうなると思うかを尋ねたところ、「紙の書籍は電子書籍にとって代わる」※2と考える人は21%いることがわかりました。若い世代ほどその傾向は高く、10代で28%、20代で27%、30代で25%、40代22%、50代17%、60代16%でした
※2:「将来は、紙の書籍は全て電子書籍にとってかわり、紙の書籍はなくなると思う」・「将来は、紙の書籍はほとんどが電子書籍にとって代わるが、紙の書籍は一部のジャンルでのみ残ると思う」の2選択肢の回答者を合計。
電子書籍の将来はどうなると思うか
電子書籍の将来はどうなると思うか(年代別)
一方で、電子書籍の利用経験者に「電子書籍」と「紙の書籍」のどちらが好きかを尋ねたところ、「紙の書籍」が好きだと回答した人は69%にのぼりました。
また、それぞれの利用理由を尋ねたところ、「電子書籍」の利用理由は1位「無料の書籍が多い」39%、2位「いつでも読むことができる」38%、3位「保管する場所を取らない」37%でした。それに対し、「紙の書籍」の利用理由は1位「読みやすい」37%、2位「紙の手触り・質感が好き」31%、3位「ページをめくる感覚が好き」29%という結果でした。
利便性では「電子書籍」を支持するものの、読みやすさ・好みでは「紙の書籍」を支持する人が多い様子です。
電子書籍と紙の書籍のどちらが好きか
電子書籍/紙の書籍を利用する理由 上位5位
- 電子書籍利用未経験者が、電子書籍を利用しない理由
- 読書頻度(1か月あたりの読書数)
- 電子書籍/紙の書籍の利用頻度 など
- 調査主体
- マクロミル
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査対象
- 全国15歳~69歳の男女(マクロミル提携モニタ)
- 割付方法
- 平成28年2月人口(総務省統計局発表)による、性別×年代別の人口構成比割付/合計2,890サンプル
- 調査日時
- 2016年8月12日(金)
- ※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
- ※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
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