
個人情報保護法に関する調査!2017年5月30日施行の改正個人情報保護法は一般にどの程度認知されている?

一般の方の「個人情報」に対する認識や意識はどうなっているのでしょうか。全国20~69歳の1,000名を対象に調査しました。
- 自身の個人情報の取り扱い「意識している」85%。昨今の個人情報保護を取り巻く状況は「今よりも厳重にすべき」が過半数
- 個人情報保護方針の確認は?プライバシーポリシーの有無を「確認している」57%、「隅々まで読む」はわずか5%
- 個人情報保護法改正で新たに定義された「個人情報」の認知度は?
自身の個人情報の取り扱い「意識している」85%。昨今の個人情報保護を取り巻く状況は「今よりも厳重にすべき」が過半数
自身の個人情報の取り扱いについて、意識しているか否かを伺ったところ、85%※1の人が意識していると回答しました。
※1:「非常に意識している」21%、「まあまあ意識している」64%の合計
自身の個人情報の取り扱いについての意識状況
また、昨今の個人情報の保護状況について、厳重にすべきか緩めるべきかを伺うと、多い順に「今よりも厳重にすべき」53%、「今くらいが丁度よい」34%、「もう少しゆるくてもよい」9%でした。
過半数が個人情報の取り扱いの厳格化を求めている様子が伺えます。
昨今の個人情報保護を取り巻く状況についての考え
個人情報保護方針の確認は?プライバシーポリシーの有無を「確認している」57%、「隅々まで読む」はわずか5%
それでは実際に、個人情報を提供しなければならない際の意識はどうなっているのでしょうか。店頭やインターネット上で会員登録するなど、個人情報を入力する必要がある場合の行動について伺いました。
「プライバシーポリシー・個人情報保護方針」の有無を確認しているかを伺ったところ、「必ず確認する」は12%でした。「確認する方が多い」45%と合わせても57%にとどまり、4割強はあまり意識していない様子が伺えます。
プライバシーポリシー・個人情報保護方針の有無の確認状況
また、「プライバシーポリシー・個人情報保護方針」の内容を読むか否かを確認したところ、「隅々まで読む」方はわずか5%で、「ざっと目を通す程度」が最も多く56%でした。
プライバシーポリシー・個人情報保護方針の内容の確認状況
個人情報保護法改正で新たに定義された「個人情報」の認知度は?
様々な情報全32項目について、「それ単独で個人情報に該当すると思うか」、および、「氏名との掛け合わせで個人情報に該当すると思うか」を、それぞれ尋ねました。
「マイナンバー」「免許証番号」「指紋データ」等は8割以上が個人情報と認識
8割以上が、“単体でも「個人情報」に該当する”と考える項目は9つあり、多い順に、「電話番号・携帯電話番号」「マイナンバー」「免許証番号」「住所」「銀行口座番号」「(自分であることが特定できる)顔写真」「パスポート番号」「指紋データ」「自分の名前が入ったメールアドレス」でした。
今回の法改正では、(1)顔認識データや指紋認識データなどの“身体的特徴を電子機器の用に供するために変換した符号”、および、(2)パスポート番号やマイナンバーなどの“公的な番号”の2つが「個人識別符号」として明確に定義され、個人情報に該当することになりました。
実際にはすでに「マイナンバー」や「免許証番号」などは、般の方にも個人情報として浸透しているようです。
単体で「個人情報」であると思う情報 ※80%以上を抜粋
「宗教・信条」は、氏名との掛け合わせでも6割以上が個人情報として認識せず
一方、氏名との掛け合わせであっても「個人情報」には該当しないと考えられている情報の1位は、「宗教・信条」でした。
「宗教・信条」は、今回の法改正で「要配慮個人情報」として定義されるようになりましたが、一般の方にはまだあまり浸透していないことが明らかになりました。
氏名との掛け合わせで「個人情報」であると思う情報 ※60%未満を抜粋
- 全32項目の「個人情報」に該当すると思う人の割合(単独/氏名との掛け合わせ時)
- 会員登録時、入力に抵抗のある項目
- 会員登録時、任意入力の場合は空欄にする項目
- 個人情報記載書類の破棄の方法
- 改正個人情報保護法の認知度 など
- 調査主体
- マクロミル
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査対象
- 全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
- 割付方法
- 平成27年国勢調査による、全国5エリア×性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
- 調査期間
- 2017年5月27日(土)~29日(月)
- ※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
- ※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
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