
新社会人の2人に1人が、入社前の会社イメージと「ギャップ有り」。ギャップの1位は「残業の多さ」。【定点調査レポート】

- “第1希望”への就職率は56%。過去12年間で最高は、昨年(2018年)の59%
- 就職先へのイメージ、入社前と「ギャップがあった」51%
- 1番多かったギャップは「残業が多い」で35%。2017年を境に再び上昇傾向
- 管理職以上の役職の志望率は、新社会人全体では55%。男性は73%、女性は37%
“第1希望”への就職率は56%。過去12年間で最高は、昨年(2018年)の59%
2019年4月に新社会人となった全国22~25歳の会社員・公務員200名に対し、入社した職場が第何希望の就職先だったのかを尋ねました。
“第1希望”への就職率と見てみると、今年は56%と半数を超える結果でした。調査開始からの過去12年間の結果を見ると、最も高かった年は昨年(2018年)の59%で、今年は3ポイントの微減となりましたが、過去12年の中では昨年に続いて高い割合でした。
就職先へのイメージ、入社前と「ギャップがあった」51%
入社する前と入社した後で、就職先に対するイメージにギャップを感じた人はどのくらいいるのでしょうか?
「大きなギャップがあった」「ややギャップがあった」という回答の合計で見ると、今年は51%で、2人に1人はギャップを感じていることがわかりました。なお、51%というスコアは、当設問の聴取を開始した2011年からの9年間で2017年と並んで最も高くなっています。
1番多かったギャップは「残業が多い」で35%。2017年を境に再び上昇傾向
ギャップを感じた人に具体的なギャップの内容を聞くと、1位は「残業が多い」35%。次いで、「給与が少ない」が22%、「希望する仕事ができない」20%と続きました。調査ではギャップ内容として19個のポジティブ・ネガティブ要素を提示しましたが、ネガティブな要素が上位に挙がっています。また昨年4位だった「有給休暇が取得しづらい(21%)」は、今年は9位にランクを下げて9%、昨年からは11ポイントの減少となり、過去9年間で最も低い結果でした。2019年4月1日から施行された「働き方改革関連法」により、有給休暇の取得が進んでいることが背景にあるのかもしれません。
イメージギャップ1位の“残業が多い”と感じている人の割合を時系列で見ると、2014年の40%が最高で、その後は徐々に減少しましたが、2017を境に再び増加傾向に。今年は昨年よりも6ポイント増の35%で、2年連続で増加しています。
管理職以上の役職の志望率は、新社会人全体では55%。男性は73%、女性は37%
最後に、今年の新社会人のキャリア志向について確認すると、管理職以上の役職に就きたいと考えている新社会人は全体の55%でした。男女別にみると、男性は73%で昨年よりも6ポイント減少、女性は37%で昨年より8ポイント減少しており、新社会人の管理職志望率は男女ともに昨年よりも下がったことがわかります。
第1希望に就職した人が過去12年間で2番目に多い今年ですが、就職先へのイメージについて入社前とのギャップを感じている人も過去12年間で最も多い結果となっています。また入社後のイメージギャップについては、“残業は多い”をはじめとしたネガティブな要素が挙げられました。“残業”については、働き方改革の中に上限規制なども含まれていることから、新社会人の評価の目も厳しくなっているのかもしれません。
- 就職先を選んだポイント
- 就職先の満足度と、満足ポイント・不満ポイント
- 希望の賃金体系
- 就職した職場でいつまで働きたいか
- 職場の人との社内外コミュニケーション
- 職場の人から来る、SNSの申請に対する気持ちや対応
- 職場が「ブラック企業ではないか」と感じた経験の有無
- 職場でハラスメント行為を受けた経験の有無・会社を辞めたいと思った経験と、辞めたいと思った人の理由 ・・・など
- 調査主体
- マクロミル
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査対象
- 2019年4月に新社会人となった、全国22~25歳の会社員・公務員(マクロミルモニタ会員)
- 割付方法
- 男性100サンプル、女性100サンプル/合計200サンプル
- 調査期間
- 2019年5月5日(日)~ 2019年5月7日(火)
- ※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
- ※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
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